未来のために6

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    「芝田!」  「ショウコ!」  「翔子!」  彼女は総司に倒れ掛かり、その胸で血を吐き出していた。  「翔子ちゃん!」  「救急車!」  冷静さを取り戻した亜季がそう告げるが、  「……無駄だよ」  弱々しい翔子の声が四人の届く。  けほけほ、と血を吐き出しながら翔子は総司を見上げる。  深紅の液体が床を染め上げる。  血が駆け寄ったジャック、総司の胸元に吐かれ、床に吐き散らされた血に、亜季と淳司の靴が朱に染め上げられる。 「……もう、時間が……ないね」  「これはどういうこった!」  「淳司、落ち着いて!」  混乱する淳司を亜季が一喝する。  「……でも、これナニ?この矛盾は、終わるんじゃなかったノ?!」  ジャックも困惑気味に叫ぶ。  「……うん。終わるよ、私が死んで……この世界は、閉じられる」  「!」  四人の思考が凍る。  「……これは……私の望みを叶えて、史記先輩が創ってくれたの」  「終わるって……どういうことだよ?!」  総司が彼女の肩を揺さぶる。  「総司!翔子を横に!」 亜季の指示に従い、総司がゆっくりと翔子の体を横にする。
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