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しばらく、沈黙が続き、風が部室に入ってくる。
窓をかたかたと風はたたき、五人はずっとそのままだ。
時を刻む秒針の音は風に掻き消されている。
雨音が五人の鼓膜に響き始めた。
風が冷たくなりはじめた頃。
「……ごめん」
彼女は呟く。
四人の視線が向けられる。
芝田翔子に。
「……翔子ちゃん……なのかい?」
総司の確認に、翔子は静かに頷く。
「…………」
総司以外の三人は黙っている。
この矛盾脱出の為に、本人の願望を叶えなければならないのなら、自分達は口を出すべきではないと三人は考えたのだ。
「どうして?」
総司は努めて穏やかな声で尋ねる。
亜季がジャックと淳司に目配せる。
自分達は退室して、翔子と総司を二人きりにさせてあげようという亜季の意思だ。
二人は頷き、立ち上がる。
翔子と総司に背を向けようとした時、
「翔子ちゃん!」
切迫した総司の声が響いた。
それに伴い、三人の視線が二人に向けられる。
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