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「それどころか、翔子ちゃんの魂の重さに亜季ちゃんの魂まで引きずり込まれる公算の方が高い。自殺するようなものだよ」
「そんなのやってみなければわかりません!」
亜季は認めないように叫ぶ。
「……亜季ちゃん。君は本当によくやった。私の正体も突き止めて、翔子ちゃんの状態も一目で看破した。その上淳司君に残した数少ないヒントをもとにここまで辿り着いた」
でもね、と史記は告げる。
「君は、一番肝心な事を、忘れているよ?」
「一番肝心なこと?」
亜季の確認に史記は頷く。
「妖精は物語を紡ぐ。そして、私が紡ぐべき物語はあそこで終わったの。でも良く考えて。どうして私はあんな回りくどいことをして、君達に翔子ちゃんの危機を教えたの?」
「……というと?」
亜季は怪訝な表情で史記を睨む。
「翔子ちゃんを助ける為のヒントを、あの物語に隠したんだよ、私は」
「!」
「妖精には色々と制約がある。だからあんな回りくどいことをして君達に謎解きをしてもらったんだよ」
史記は無感動に、淡々と語る。
「そして、総司君とジャック君はそれに気付いたかもしれない」
「…………」
「でも、私が察するに、君はまだそれに気付いていない。その状態で行った所で、無駄死にだよ」
「……どうしてそんなことがわかるんですか?」
「わかるよ。今の君の状態を見たら」
史記は即答する。
だがそれが何なのか亜季にはわからない。
いや、わかりたくない。
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